中国本土の新型コロナ新規市中感染者数は26省市区から1259人…3日連続減=10/13

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株の流入を受け、上海や北京といった主要都市を含む一部地域で比較的大規模な再流行が発生した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が10月14日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月13日の中国本土における新規市中感染確認者数は249人(前日から73人減)だったとのこと。14日連続100人超に。内訳は内モンゴル自治区56人、広東省53人、新疆ウイグル自治区28人、遼寧省19人、北京市16人、山西省11人、黒竜江省11人、重慶市11人、四川省10人、河南省8人、雲南省8人、江蘇省4人、浙江省4人、寧夏回族自治区4人、上海市2人、山東省2人、陝西省2人。このうち内モンゴル自治区の13人、広東省の13人、北京市の3人、遼寧省の3人、四川省の3人、重慶市の2人、浙江省の1人、河南省の1人、陝西省の1人、新疆ウイグル自治区の1人の計41人が無症状から感染確認へ転じた事案。

 市中の無症状感染例は1010人(前日から144人減)。内訳は新疆ウイグル自治区302人、内モンゴル自治区181人、山西省53人、黒竜江省51人、雲南省50人、上海市47人、安徽省42人、吉林省32人、四川省29人、江蘇省28人、山東省26人、陝西省24人、湖北省22人、寧夏回族自治区22人、広東省21人、遼寧省17人、重慶市13人、北京市8人、河南省8人、チベット自治区8人、天津市7人、湖南省7人、甘粛省7人、河北省4人、江西省1人。

 無症状を含む新規感染者数は1259人で、3日連続減。ただし、9日連続1千人超に。

 10月13日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は4456人(うち輸入性が632人)で、重症者は16人(輸入性ゼロ)。無症状の患者1万4924人(輸入性926人)が医学観察下にあるとのこと。

 10月13日に新規感染者の報告があった省市区の数は全31のうち26で、前日から3減。このうち3桁となったのは新疆ウイグル自治区(330人)と内モンゴル自治区(237人)で、これら2自治区の合計が全体の45.0%を占めた。

 中国当局は13日の会見で、新疆ウイグル自治区ではリバウンドが出現しているものの抑制可能な状況にあり、内モンゴル自治区は感染例の持続が続き状況は好転、山西省等についても徐々に抑制、寧夏回族自治区は安定してきたとの見方を示した。

 香港・マカオに隣接する広東省では、しばらく落ち着いた状況が続いた後、8月5日以降は連日複数の感染例が出現している状況。13日の新規感染者数は61人(無症状から感染確認に転じた事案を除く)で、深圳市が31人を占め、うち3人が自宅で隔離検疫中の人だった。広州市は16人で、花都区では14、15日にかけて、また海珠区では14日に二度目の全民PCR検査によるスクリーニングが実施されるという。マカオに隣接する珠海市については1人。

 このほか、北京市では社会面(隔離対象ではない一般市中)におけるスクリーニングを経て3人の陽性者が見つかったとのこと。

 中国本土の状況は総じて落ち着いている一方で、香港では昨年末から流行第5波が続いており、直近の単日新規感染者数は3〜5千人台で推移。9月26日からは入境時の義務的隔離検疫も不要となり、事実上ウィズコロナに転換したといえる。マカオについては長期にわたって市中感染確認数ゼロの落ち着いた状態を維持。こちらは中国本土に倣ってゼロコロナ政策を堅持する方針を示している。

中国広東省広州市内にある高層ビル(資料)—本紙撮影

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