中国本土の新型コロナ新規市中感染者数は27省市区から817人…7日連続1千人以下、広東省93人中58人が広州市=10/21

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株の流入を受け、上海や北京といった主要都市を含む一部地域で比較的大規模な再流行が発生した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が10月22日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月21日の中国本土における新規市中感染確認者数は159人(前日から1人増)だったとのこと。内訳は内モンゴル自治区33人、広東省19人、北京市18人、河南省13人、陝西省13人、山西省11人、湖南省9人、新疆ウイグル自治区8人、重慶市6人、浙江省5人、四川省5人、広西チワン族自治区4人、天津市3人、江蘇省3人、山東省2人、貴州省2人、チベット自治区2人、黒竜江省1人、福建省1人、雲南省1人。このうち河南省の7人、内モンゴル自治区の3人、北京市の2人、江蘇省の2人、広西チワン族自治区の2人、四川省の2人、浙江省の1人、福建省の1人、湖南省の1人、貴州省の1人の計22人が無症状から感染確認へ転じた事案。

 市中の無症状感染例は658人(前日から20人増)。内訳は新疆ウイグル自治区125人、広東省74人、内モンゴル自治区67人、天津市53人、雲南省39人、湖南省38人、湖北省37人、陝西省37人、四川省22人、広西チワン族自治区19人、江蘇省18人、山東省17人、山西省16人、上海市16人、河南省14人、青海省11人、河北省10人、浙江省10人、黒竜江省8人、安徽省8人、甘粛省8人、寧夏回族自治区5人、チベット自治区4人、北京市1人、重慶市1人。

 無症状を含む新規感染者数は817人で、3日ぶり増。ただし、7日連続1千人以下を維持した。

 10月21日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は3986人(うち輸入性が624人)で、重症者は13人(輸入性ゼロ)。無症状の患者1万5409人(輸入性1049人)が医学観察下にあるとのこと。

 10月21日に新規感染者の報告があった省市区の数は全31のうち27で、前日から1減。このうち3桁となったのは新疆ウイグル自治区(133人)と内モンゴル自治区(100人)。新疆ウイグル自治区では、6日連続200人以下。このところ、全体として感染者総数は横ばいあるいは減少傾向にあるが、依然として多くの省市区で患者が出現している状況が続く。

 香港・マカオに隣接する広東省では、しばらく落ち着いた状況が続いた後、8月初旬以降は連日複数の感染例が出現している状況。21日の新規感染者数は前日から4人増の93人で、広州市からの報告例が58人を占めた。花都区と白雲区では22日も継続して全民PCR検査が実施される模様。次いで多かったのが深圳市の10人と仏山市の9人。省内その他は揭陽市、中山市、肇慶市からの報告例。

 このほか、北京市(19人)では、朝陽区で一般市中から発見に至ったケースが1人報告されたという。

 中国本土の状況は総じて落ち着いている一方で、香港では昨年末から流行第5波が続いており、直近の単日新規感染者数は5千人前後で推移。9月26日からは入境時の義務的隔離検疫も不要となり、事実上ウィズコロナに転換したといえる。マカオについては長期にわたって市中感染確認数ゼロの落ち着いた状態を維持。こちらは中国本土に倣ってゼロコロナ政策を堅持する方針を示している。

中国広東省広州市内にある高層ビル(資料)—本紙撮影

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