中国本土の新型コロナ新規市中感染者数は26省市区から838人…8日連続1千人以下、広東省は91人=10/22

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株の流入を受け、上海や北京といった主要都市を含む一部地域で比較的大規模な再流行が発生した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が10月23日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月22日の中国本土における新規市中感染確認者数は155人(前日から4人減)だったとのこと。内訳は広東省32人、内モンゴル自治区26人、山西省24人、陝西省16人、湖南省10人、新疆ウイグル自治区8人、北京市7人、浙江省7人、河南省6人、安徽省5人、天津市4人、重慶市4人、江蘇省2人、雲南省2人、山東省1人、チベット自治区1人。このうち浙江省の5人、安徽省の2人、広東省の2人、重慶市の2人、山西省の1人、江蘇省の1人、湖南省の1人、陝西省の1人の計15人が無症状から感染確認へ転じた事案。

 市中の無症状感染例は683人(前日から25人増)。内訳は新疆ウイグル自治区123人、内モンゴル自治区77人、広東省59人、湖南省58人、陝西省52人、天津市50人、湖北省39人、四川省28人、山東省24人、雲南省23人、青海省19人、広西チワン族自治区18人、河南省17人、山西省16人、浙江省16人、江蘇省13人、黒竜江省12人、上海市12人、安徽省6人、河北省5人、甘粛省5人、寧夏回族自治区5人、チベット自治区4人、北京市1人、貴州省1人。

 無症状を含む新規感染者数は838人で、2日連続増。ただし、8日連続1千人以下を維持した。

 10月22日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は3874人(うち輸入性が629人)で、重症者は13人(輸入性ゼロ)。無症状の患者1万5229人(輸入性1036人)が医学観察下にあるとのこと。

 10月22日に新規感染者の報告があった省市区の数は全31のうち26で、前日から1減。このうち3桁となったのは新疆ウイグル自治区(131人)と内モンゴル自治区(103人)。このところ、全体として感染者総数は横ばいあるいは減少傾向にあるが、依然として多くの省市区で患者が出現する状況が続く。

 香港・マカオに隣接する広東省では、しばらく落ち着いた状況が続いた後、8月初旬以降は連日複数の感染例が出現している状況。22日の新規感染者数は前日から2人減の91人で、無症状から感染確認に転じたケースを除くと89人。このうち広州市からの報告例が57人に上った。同市の花都区と白雲区では新たなリスクゾーンが設定されたほか、増城区の一部がロックダウン区域とされ、23日に海珠区、白雲区、増城区で全民PCR検査によるスクリーニングが実施されるという。次いで多かったのが深圳市の17人で、すべて隔離対象の中から発見に至ったケース。省内その他は仏山市、中山市、揭陽市、肇慶市からの報告例。

 中国本土の状況は総じて落ち着いている一方で、香港では昨年末から流行第5波が続いており、直近の単日新規感染者数は5千人前後で推移。9月26日からは入境時の義務的隔離検疫も不要となり、事実上ウィズコロナに転換したといえる。マカオについては長期にわたって市中感染確認数ゼロの落ち着いた状態を維持。こちらは中国本土に倣ってゼロコロナ政策を堅持する方針を示している。

中国広東省深圳市の繁華街「東門歩行街(老街)」(資料)—本紙撮影

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