中国本土の新型コロナ新規市中感染者数は約1万人に…13日連続減、広東省が約2500人で最多=12/10

 中国本土では10月下旬頃から全国の広い範囲で新型コロナの再流行が発生し、流行開始後最大規模の感染者数を記録するに至ったが、ウイルスの変異(弱毒化)やワクチン接種率向上などを受けて、近日は防疫措置を大幅に緩和する動きが進んでいる。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が12月11日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月10日の中国本土における新規市中感染確認者数は2270人(前日から764人減)だったとのこと。内訳は北京市784人、広東省735人、海南省163人、重慶市141人、浙江省106人、四川省77人、河南省44人、福建省41人、遼寧省27人、黒竜江省25人、江蘇省22人、雲南省21人、内モンゴル自治区20人、陝西省17人、山東省14人、湖南省13人、湖北省5人、山西省4人、上海市4人、河北省3人、貴州省2人、天津市1人、安徽省2人。このうち広東省の34人、北京市の10人、福建省の10人、浙江省の8人、重慶市の4人、四川省の4人、河南省の3人、陝西省の3人、湖南省の2人、黒竜江省の1人、山東省の1人、海南省の1人、貴州省の1人、雲南省の1人の計83人が無症状から感染確認へ転じた事案。

 市中の無症状感染例は8327人(前日から2224人減)。内訳は重慶市1846人、広東省1791人、北京市877人、黒竜江省625人、山西省429人、山東省333人、天津市278人、陝西省253人、湖北省220人、上海市197人、青海省193人、江蘇省162人、河北省124人、海南省124人、雲南省123人、吉林省107人、福建省107人、四川省89人、広西チワン族自治区70人、遼寧省69人、浙江省62人、寧夏回族自治区57人、内モンゴル自治区41人、河南省39人、安徽省25人、甘粛省25人、湖南省22人、チベット自治区16人、貴州省12人、新疆ウイグル自治区10人、江西省1人。

 無症状を含む新規感染者数は1万0597人で、13日連続減。ただし、30日連続5桁(1万人超え)となっている。

 12月10日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は3万9391人(うち輸入性が488人)で、重症者は155人(輸入性ゼロ)。無症状の患者27万4133人(輸入性1625人)が医学観察下にあるとのこと。

 12月10日に新規感染例の報告があった省市区の数は全31のうち31で、前日と同数。このうち広東省(2526人)、重慶市(1987人)、北京市(1661人)の3省市が4桁に上ったほか、黒竜江省(650人)、山西省(433人)、山東省(347人)、海南省(287人)、天津市(279人)、陝西省(270人)、湖北省(225人)、上海市(201人)、青海省(193人)、江蘇省(184人)、浙江省(168人)、四川省(166人)、福建省(148人)、雲南省(144人)、河北省(127人)、吉林省(107人)の16省市区が3桁に。依然として広東省、重慶市、北京市に報告例が集中し、多くの省市区に分布する状況に変わりはないが、防疫措置緩和後は全体として減少傾向を維持している。

 香港・マカオに隣接する広東省については、約1千人が省都・広州市からの報告例で、省内その他は、中山市、珠海市、深圳市など複数都市から。

 このほか、重慶市では依然として2千人近くに達した。北京市では前日から約500人減に。

 マカオでは、中国本土に倣って防疫措置の緩和が進んでおり、市中で陽性者の発見に至るケースは増加傾向にあり、中国本土からの流入例が主となっている。

中国広東省深圳市の繁華街「東門歩行街(老街)」(資料)—本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は11月22日、違法薬物密売及び使用の疑いで香港人の女(37)を逮捕したと発表。…
  2.  マカオ・コタイ地区にある複合リゾート「リスボエタマカオ(澳門葡京人)」併設のショッピングアーケー…
  3.  在香港日本国総領事館は11月22日、同月14日に澳門日本会に対する在外公館長表彰授与式が執り行わ…
  4.  マカオ市政署(IAM)は11月21日、マカオ半島のギアの丘(松山)に位置する史跡「松山軍用隧道(…
  5.  マカオ政府衛生局(SSM)は11月22日夜、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに1例確認し…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun