マカオ、新型コロナ簡易検査キット陽性で感染認定へ…PCR検査による反復検査不要に

 中国(本土)では厳格なゼロコロナ政策が堅持されてきたが、今月(12月)7日に当局が大幅な緩和を発表。事実上のウィズコロナへの方針転換となった。マカオでも中国に追随して各種防疫策の緩和が進んでいる。

 マカオ政府は12月8日に開催した特別記者会見の中で、防疫措置の緩和によって短期的に人口(約68万人)の5〜8割程度が新型コロナに感染するとする予測を示しており、感染者の増は不可避とみられる。

 マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センターは14日、セルフ実施の新型コロナ簡易検査キット(迅速抗原検査)で結果が陽性となった場合でも感染認定することを発表。従来はPCR検査による反復検査を経る必要があった。

 マカオの13日の市中における新規感染確認数は402人(このうち症状あり112人)。11月28日から12月13日までの累計は1325人で、これまでのところ爆発的な感染拡大には至っていないものの、短期内に人口の大半が感染するとの予測をベースに、防疫キットの配布等、特に医療崩壊を避ける目的のさまざまな対策が講じられている。

マカオ政府による市民への防疫キット配布の様子=2022年12月14日(写真:GCS)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局は4月9日、マカオ半島北西部の筷子基(ファイチーケイ)エリアの路上で女子高校生(…
  2.  マカオ政府衛生局(SSM)は4月10日午後7時すぎ、同日マカオ域内で新たに輸入性デング熱感染を1…
  3.  マカオ治安警察局は4月9日、コタイ地区にある統合型リゾート(IR)併設カジノのトイレで拾ったゲー…
  4.  このほどマカオ科学館が公表した昨年(2024年)の年次報告によれば、昨年の入館者数が前年から8.…
  5.  マカオ治安警察局では、自動車の運転者と歩行者の安全を確保するため、マカオ境内の各所でキックボード…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  4.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年4月号
(vol.142)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun