マカオ、3段階の津波警報を新規制定…2023年1月から

 マカオは南シナ海に面した位置にあり、大型台風襲来時や大雨と満潮が重なった際など、沿岸部で浸水被害もしばしば発生する。近年、政府は災害に強い街づくりを目標として掲げ、浸水対策を強化して臨むほか、避難所の整備などを進めている。

 マカオ政府地球物理気象局(SMG)は12月19日、新たに「津波警告シグナルシステム」を制定し、来年(2023年)1月1日から運用を開始すると発表。

 警報は橙色、赤色、黒色の3段階とし、波の高さが通常の海岸水位からそれぞれ0.3〜1m、1〜3m、3m以上高くなる予測を示す。

 SMGでは、マカオが津波による影響を受ける可能性は比較的低いが、一定のリスクが存在するため備えが必要とし、フィリピン・ルソン島の西にあるマニラ海溝地震帯で強い海底地震が発生した場合、南シナ海で発生する津波が3〜4時間程度でマカオに到達し、甚大な被害をもたらす可能性があるなどと例示した。

マカオで新規制定される3段階の津波警報(図版:SMG)

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