マカオ、2023年1月のインバウンド旅客数は約140万人…3年ぶり大台=日本人も2千人超

 マカオ政府統計調査局は2月20日、今年(2023年)1月の訪マカオ外客数(インバウンド旅客数)統計を公表。

 今年1月の単月インバウンド旅客数は前年同月比101.3%増の139万7748人(延べ、以下同)で、新型コロナの影響が生じる直前の2020年1月以来となる100万人の大台に。対前月では259.0%増。

 対前年及び対前月と大幅増となった要因については、昨年12月から事実上のゼロコロナ政策への転換が進み、今年1月8日に水際措置が大幅緩和されたこととピークシーズンとなる春節(旧正月)ホリデーがあったことが挙げられる。

 内訳は、宿泊を伴う旅客が前年同月比234.5%増の81万6199人、日帰り旅客が29.1%増の58万1549人。平均滞在時間は同0.3日延びて1.6日となり、内訳は宿泊を伴う旅客が0.8日短い2.6日、日帰り旅客が0.2日長い0.3日。

 国・地域別で最多だったのは中国本土からの旅客で、前年同月比54.5%増の99万1641人、全体に占める割合は70.9%。このうち個人観光客が70万7360人。また、水際措置の大幅緩和を受けて陸路と海路の交通機関が相次いで再開した香港からの旅客数が顕著な回復となり、704.3%増の35万6958人に。これらに次ぐのが台湾の1万8868人、フィリピンの1万0322人、韓国の2362人、日本の2155人。

 入境ルート別では陸路が最多で、前年比82.8%増の115万2936人。このうち關閘イミグレーション経由が51.4%、港珠澳大橋経由が23.2%、横琴イミグレーション経由が20.1%を占めた。また、海路は1052.8%増の14万9649人、空路は87.9%増の9万5163人。

 なお、昨年通期のインバウンド旅客数は対前年26.0%減の570万0339人で、新型コロナの影響が生じて以降の最少だった。

 今年については、1月下旬の春節ホリデーを終えた後もインバウンド旅客数の回復ペースを維持しており、年間を通じてコロナ前との比較でどの程度まで回復が進むかに注目される。

多くのインバウンド旅客で賑わった春節ホリデー期間中の市街の様子=2023年1月22日、セナド広場(写真:GCS)

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