マカオ、新規住宅ローン承認額が3ヶ月ぶり減…2023年1月

 マカオ金融管理局が3月13日に公表した今年(2023年)1月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向けが3ヶ月ぶり減、商業不動産向けが2ヶ月ぶり減となった。

 今年1月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から52.3%減の14.4億パタカ(日本円換算:約240億円)。3ヶ月ぶり減。このうち、マカオ居民(=マカオ居民IDカード保有者)向けが前月から47.0%減の13.9億パタカ(約232億円)で、全体の96.0%を占めた。非居民向けについても5800パタカ(約9.7億円)まで減少。直近3ヶ月でみると、昨年11月〜今年1月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は19.5億パタカ(約325億円)で、2022年10〜12月との比較で8.5%増。

 新規商業物件向けローン貸付承認額は37.7%減の9.8億パタカ(約163億円)。2ヶ月ぶり減。すべてマカオ居民向けだった。直近3ヶ月でみると、昨年11月〜今年1月の月次平均値は13.1億パタカ(約218億円)で、2022年10月〜今年1月との比較で61.5%減。

 今年1月末時点の住宅ローン融資残高は前月から0.3%減、前年同月から2.1%減となる2378.2億パタカ(約3兆9614億円)。マカオ居民が占める割合は95.0%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から0.2%減、非居民向けについては1.0%減。

 商業物件向けローン融資残高は期内に多くの大口融資が完済されたことを受けて前月から2.1%減、前年同月から0.8%減となる1615.4億パタカ(約2兆6908億円)。マカオ居民が占める割合が93.5%。商業物件ローン融資残高はマカオ居民向けが前月から2.2%減、非居民向けが1.2%減。

 今年1月末締めの住宅ローン延滞率は0.5%で、前月から横ばい、前年同月から0.2ポイント上昇。商業物件向けローン延滞率は0.9%で、前月から横ばい、前年同月から0.4ポイント上昇。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2020年7月本紙撮影

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