マカオ政府統計調査局は4月28日、今年（2023年）3月の商品貿易統計を公表。

　今年3月の貨物輸出総額は前年同月から16.7%減の11.9億パタカ（日本円換算：約196億円）。再輸出が15.4%減の10.7億パタカ（約176億円）で、カジノ用品とコスメ・スキンケア用品がそれぞれ5.4倍、84.5%増だった一方、電子パーツと腕時計はそれぞれ71.8%、52.1%減に。マカオ製の商品の輸出は26.6%減の1.2億パタカ（約20億円）となり、このうち衣料品と銅・銅製品がそれぞれ53.9%、51.9%減。商品輸入総額は7.0%減の128.5億パタカ（約2118億円）で、2ヶ月ぶりにマイナス。携帯電話、コスメ・スキンケア商品、腕時計がそれぞれ76.9%、59.8%、19.3%減だった一方、ゴールド製ネックレスと食品・飲料はそれぞれ92.1%、60.5%増。単月の商品貿易赤字は116.6億パタカ（約1922億円）。

　今年1〜3月累計の貨物輸出総額は前年同期比18.6%減の31.6億パタカ（約521億円）。内訳は再輸出が15.6%減の28.5億パタカ（約470億円）、マカオ製商品の輸出が38.6%減の3.1億パタカ（約51億円）。商品輸入総額は6.4%減の357.2億パタカ（約5887億円）。商品貿易赤字は17.2億パタカ（約283億円）減の342.8億パタカ（約5649億円）。

　今年1〜3月の輸出先別では、中国本土が31.9%減の1.9億パタカ（約31億円）、香港が19.9%減の24.8億パタカ（約409億円）、米国が51.9%減の7084万パタカ（約11.7億円）、EUが48.4%減の2685万パタカ（約4.4億円）。品目別では、紡績品・衣類が30.8%減の3.2億パタカ（約53億円）、非紡績商品が16.9%減の28.4億パタカ（約468億円）。

　輸入品の原産地別では、EUが13.3%減の123.8億パタカ（約2040億円）、中国本土が13.3%減の95.2億パタカ（約1569億円）。輸入元別では、香港が10.2%減の298.2億パタカ（約4914億円）、中国本土が19.7%増の44.5億パタカ（約733億円）。品目別では、消費財が2.7%減の274.6億パタカ（約4525億円）。このうちコスメ・スキンケア製品が43.3億パタカ（約714億円）、衣料品・靴類が34.6億パタカ（約570億円）で、それぞれ43.3%、10.3%減。食品・飲料は46.3%増の59.9億パタカ（約987億円）、ゴールド製ネックレスは23.9%増の35.0億パタカ（約577億円）。このほか、携帯電話は58.8%減の16.7億パタカ（約275億円）、燃料・潤滑油は2.8%減の14.7億パタカ（約242億円）、建築資材は6.2%増の6.6億パタカ（約109億円）。

　今年1〜3月の対外商品貿易総額は前年同時期から7.5%減の388.7億パタカ（約6406億円）。