マカオの教育公平性が世界トップに…家庭の経済格差による読書力の開きが最小=PIRLS調査結果

 国際教育到達度評価学会(IEA)が行っている「PIRLS(Progress in International Reading Literacy Study)2021」の調査結果が5月16日に公表された。同調査は5年に一度行われている小学4年生を対象とした国際読書力調査。

 マカオも前回の調査から参加しており、今回が二度目となる。マカオ政府教育・青年発展局は同日、調査結果の公表を受けてコメントを発出した。

 今回のマカオの総体スコアは536ポイントで、前回(2016年)の546ポイントに続いて世界中間レベルの500ポイントを上回り、世界ランキングでは9〜15位の範囲内に入ったとのこと。評価基準別では、教育公平性の評価基準が世界トップで、家庭の経済格差による児童間の読書力パフォーマンスの開きが参加国・地域間で最も小さかった。

 なお、2回連続で調査に参加した国・地域は32あり、このうち7割近くが前回調査からスコアを落とす結果となり、コロナ禍によって読書学習成果に影響が出た可能性を指摘した。

マカオ歴史市街地区にあるモンテの砦から望む町並み(資料)=2020年4月本紙撮影

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