マカオ、新規住宅ローン承認額が2ヶ月ぶり減少に転じる…2023年4月

 マカオ金融管理局が6月9日に公表した今年(2023年)4月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向けが2ヶ月ぶり減、商業不動産向けが3ヶ月ぶり減となった。

 今年4月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から18.7%減の15.5億パタカ(日本円換算:約268億円)。2ヶ月ぶり減。このうち、マカオ居民(=マカオ居民IDカード保有者)向けが前月から18.8%減の15.3億パタカ(約264億円)で、全体の98.5%を占めた。非居民向けについては9.9%減の2300パタカ(約4.0億円)。直近3ヶ月でみると、今年2〜4月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は15.6億パタカ(約269億円)で、今年1〜3月との比較で2.4%増。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2020年7月本紙撮影

 新規商業物件向けローン貸付承認額は6.0%減の23.7億パタカ(約409億円)。こちらは3ヶ月ぶり減。このうち、マカオ居民向けが前月から4.7%減の22.4億パタカ(約387億円)で、全体の94.8%を占めた。非居民向けについても24.4%減の1.2億パタカ(約21億円)に。直近3ヶ月でみると、今年2〜4月の月次平均値は21.5億パタカ(約371億円)で、今年1〜3月との比較で27.5%増。

 今年4月末時点の住宅ローン融資残高は前月から0.3%減、前年同月から2.6%減となる2353.8億パタカ(約4兆0656億円)。マカオ居民が占める割合は95.1%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から0.2%減、非居民向けについては1.2%減。

 商業物件向けローン融資残高は期内に多くの大口融資が完済されたことを受けて前月から0.3%減、前年同月から0.6%増となる1616.0億パタカ(約2兆7912億円)。マカオ居民が占める割合は93.4%。商業物件ローン融資残高はマカオ居民向けが前月から0.3%減、非居民向けが0.8%増。

 今年4月末締めの住宅ローン延滞率は0.7%で、前月から0.1ポイント上昇、前年同月から0.3ポイント上昇。商業物件向けローン延滞率は1.5%で、前月から0.4ポイント上昇、前年同月から0.7ポイント上昇。

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