マカオ旅行中に強姦されたと虚偽通報、中国人の女逮捕…彼氏とのケンカが原因

 マカオ治安警察局は6月16日、中国本土からマカオを訪れていた中国本土出身の30代の女を虚構犯罪(狂言)で逮捕、検察院送致したと発表。

 6月14日午前、女から同局の緊急ダイヤルへ「コタイ地区にあるホテルの部屋で1人の男から強姦された」とする通報が寄せられたが、しばらくして同じ女が「警察官の支援は不要で、先ほどの通報を取り消す」と再連絡してきたとのこと。

 その後、警察官が詳しい事情を聞くため当該ホテル客室を訪ね、部屋にいた男女と接触し、女が通報者で、男は同行の彼氏だったことが判明。女は事の経緯について、最初の通報の前に彼氏とケンカをしたが、部屋から出ていくことを止められたため、感情に任せて虚偽の通報をするに至り、実際には強姦はなかったとし、その後に仲直りをしたことから、前の通報を取り消すため再度警察に電話をかけたなどと説明したという。

虚構犯罪で逮捕、検察院送致された女(写真:マカオ治安警察局)

 警察は今回の事件を受け、虚偽通報は警察力の浪費や司法秩序の妨害となるだけでなく、刑事責任を負うものであるとし(最大で禁固1年または120日分の罰金を科される)、身をもって試すようなことがないよう注意を呼びかけた。

 マカオでは、カジノで負けた人物が言い訳のため強盗被害に遭ったなどと通報する虚構犯罪がしばしば発生しているが、今回のようなカップル間の痴話喧嘩による事案は珍しい。

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