マカオでツツガムシ病感染例の確認相次ぐ…6月だけで4人

 マカオ政府衛生局(SSM)は6月16日夜、マカオで感染症のツツガムシ(恙虫)病とみられる患者が新たに1人報告されたと発表。

 患者はマカオ人の48歳の男性で、発熱が続いたことから医療機関を受診した際、右脇腹部に豆粒大のかさぶたが見つかり、症状などからツツガムシ病と診断されたという。なお、タイパ島とコロアン島にある郊野公園(カントリーパーク)及びウォーキングトレイルの巡回員で、業務で草むらの中に入ることがあったとのこと。

 マカオでツツガムシ病の感染者が確認されるのは今年5人目。すべて5月中旬以降の事案で、6月に入って以降、4人の感染確認が相次ぐ状況。本来マカオで輸入性ではないツツガムシ病の感染例が見つかるのは極めて稀なケースだが、昨年から今年にかけては域内での感染例が主となっている。

 なお、昨年はマカオ半島北部と中部にある公園での感染例が目立ったが、今年確認された感染者5人はいずれもコロアン島の山や公園などの緑地での業務に従事し、草むらの中で作業していたという共通点がある。SSMでは、野外活動を行う際、むやみに草むらに入ったりせず、肌の露出が少ない服装を心がけ、ダニに効く虫除けスプレーを使用するなどの対策を講じるよう呼びかけている。

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオの主要な空の玄関口、マカオ国際空港運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)が…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営する澳門輕…
  3.  マカオ治安警察局は3月31日、タクシー車内で拾った多額の現金入りの財布を着服したとして香港人の女…
  4.  このほどマカオ政府財政局が公表した最新の財政収支資料によれば、今年(2025年)1〜2月累計の歳…
  5.  マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)は4月1日、今年(2025年)3月の月次カジノ売上(粗収益、…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  3.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  4.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年4月号
(vol.142)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun