マカオ、1〜5月累計インバウンド旅客数が943万人に…前年通期の2倍超、コロナ前同時期の約55%

 マカオ政府統計調査局は6月19日、今年(2023年)5月の訪マカオ外客数(インバウンド旅客数)統計を公表。

 今年5月単月のインバウンド旅客数は前年同月比268.5%増、前月比2.6%減の221万3807人(延べ、以下同)となり、2ヶ月連続で200万人の大台を突破した。

 今年5月のインバウンド旅客の内訳は、日帰り旅客が前年同月比213.4%増の112万4977人、宿泊を伴う旅客が350.2%増の108万8830人。平均滞在時間は0.3日長い1.2日となり、内訳は宿泊を伴う旅客が2.2日、日帰り旅客が0.2日で、それぞれ0.1日増。

 国・地域別で最多だったのは中国本土からの旅客で、前年同月比173.8%増の147万4304人、全体に占める割合は66.6%。このうち個人旅客が377.3%増の84万0797人。中国本土に次いで多かったのは香港からの旅客で、962.3%増の60万1911人。その他については、多い方から順に台湾の3万1537人、フィリピンの2万1660人、インドネシアの1万3177人、韓国の1万3057人。日本は5539人で11位。

中国本土で大型連休となる労働節ゴールデンウィーク期間中、マカオの観光名所周辺は多くのインバウンド旅客らで賑わった(写真:GCS)

 対前年で大幅増となった要因については、昨年12月から事実上のゼロコロナ政策への転換が進み、今年1月8日に水際措置が大幅緩和されたことが大きい。対前月のマイナス要因については、中国本土で大型連休となる労働節ゴールデンウィークがあったことで中国本土からの旅客数は6.3%増(約9万人増)だったが、第2の旅客ソースにあたる香港からの旅客数が19.2%減(約14万人減)となったことなどが響いたとみられる。

 今年1〜5月累計のインバウンド旅客数は前年同期比205.9%増の943万6215人。内訳は、宿泊を伴う旅客が344.4%増の490万4039人、日帰り旅客が128.8%増の453万2176人。平均滞在時間は0.1日長い1.3日で、内訳は宿泊を伴う旅客が0.9日減の2.3日、日帰り旅客が0.2日増の0.3日に。

 なお、昨年通期のインバウンド旅客数は対前年26.0%減の570万0339人で、新型コロナの影響が生じて以降の最少だった。今年に入って以降、インバウンド旅客は急回復しており、4月終了時点で昨年通期を超過。また、そこからわずか1ヶ月の5月終了時点で昨年の2倍に達したことになる。参考までに今年1〜5月累計のインバウンド旅客数はコロナ前2019年同時期の約55%に相当。今後、コロナ前との比較でどこまで回復するかが注目される。

中国本土で大型連休となる労働節ゴールデンウィーク期間中、マカオの観光名所周辺は多くのインバウンド旅客らで賑わった(写真:GCS)

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