10月新規住宅ローン貸付下落、商業物件向け伸長

マカオ政府金融管理局は12月19日、今年(2013年)10月の対住宅及び商業物件ローン新規貸付承認総額を発表した。前月上昇に転じていた住宅向けは再び下落、前月大幅増だった商業物件は上昇を継続。未返済ローン残高については住宅、商業向けともに増。

10月の新規住宅ローン貸付承認総額は32億パタカで、前月比30.3%の減。うち、マカオ居民が占める割合は99.1%に。金額ベースでは前月と比較してマカオ居民向けが25.8%、非居民向けが90.9%のそれぞれ減となった。なお、前月の非居民向けは約1,000%の急増だった。前年同期比での新規住宅ローン貸し付け承認総額は24.5%の減。

未完成物件に対する新規貸付は5,565万パタカで、前月比28.6%、昨年同月比較31.4%のそれぞれ下落。2か月前に始まった未完成物件の売買に対する規制による影響とみられる。

商業物件への新規貸付は前月比59.1%増の54億パタカ。内訳はマカオ居民によるものが98.0%を占めた。金額ベースでは、マカオ居民によるものが62.4%の大幅増、非マカオ居民が21.8%の減となった。前年同月比では5.0%の増。

10月末締めの未返済住宅ローン残高は1,149億パタカで前月比1.6%、前年比22.3%のそれぞれ増。うちマカオ居民が94.6%を占めた。商業物件は同827億パタカで前月比1.8%、前年比24.1%のぞれぞれ増、うちマカオ居民が92.7%となっている。

なお、返済滞納率は住宅ローンが0.05%で前月、前年同月からそれぞれ0.01ポイント上昇。商業物件ローンは前月から微減、前年10月末から0.10ポイント改善の0.04%だった。

タイパ島のマンション群(資料)―本紙撮影

タイパ島のマンション群(資料)―本紙撮影

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