マカオ司法警察局では、地域社会の良好な治安環境の保護を目的として、マカオ警察総局による指揮の下、広東省及び香港の警察当局との協力による大規模作戦「落雷2023」を展開している。

　同局が6月26日午前に発表した内容によれば、同作戦の一環として、同月25日午後9時から26日未明にかけ、捜査員25人を動員して、カジノIR（統合型リゾート施設）が集積するコタイ地区にあるカジノ施設内外で防犯パトロールを実施したとのこと。

　今回のパトロールでは121人（男86人、女35人）が調査対象となり、このうち詳しい調査の必要があるとして中国本土からマカオ入りしていた男6人の身柄を拘束し、1人については嫌疑が晴れたため釈放したが、残る5人が「換銭党」と呼ばれる違法両替に従事していたことが明らかとなったことから、治安警察局の入管部門に身柄を引き渡したという。

　同局では、今後もマカオ社会全体の治安情勢を注視し、広東省及び香港警察当局との情報交流の強化を続けながら、積極的に配備、作戦行動を展開していくことで、マカオの良好な治安環境の維持、地域の安全と社会の安定を図るとしている。