「マカオおもてなし運動」がスタート…観光都市としてのイメージ向上狙い

 マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバウンド旅客が訪れたアジア有数の観光都市のひとつに数えられる。

 コロナ禍による水際措置の厳格化で丸3年間にわたってインバウンド旅客数が激減したが、年初の水際措置の大幅緩和をきっかけに旅客数が上昇に転じており、今年1〜5月累計では2019年同時期の約55%まで回復している。

「マカオおもてなし運動」がスタート=2023年7月1日(写真:MGTO)

 マカオ政府旅遊局(MGTO)は7月1日、広く市民とツーリズム関連業界関係者に旅客を気持ちよく迎える心構えを広めることで、観光都市としてのイメージ向上を図ることを目的とした「澳門有禮運動(マカオおもてなし運動)」をスタート。コタイ地区のコタイエキスポホールで開催中の「マカオ国際ツーリズム(産業)エキスポ」会場内でキックオフセレモニーが行われた。

 MGTOでは、同運動のキャッチフレーズは「旅遊大使,你我都是(観光大使、あなたも私も)」であり、メディアやSNSを活用した宣伝や学校教育といったさまざまな方法によって、マカオ市民、ツーリズム業界従事者、学生らへおもてなしの意味合いや意識の持ち方、その観光都市のイメージに与える影響などについての啓蒙を段階的に展開していくとし、市民に積極的な参加を呼びかけた。

「マカオおもてなし運動」のキックオフセレモニーの様子=2023年7月1日(写真:MGTO)

関連記事

最近の記事

  1.  在香港日本国総領事館は11月22日、同月14日に澳門日本会に対する在外公館長表彰授与式が執り行わ…
  2.  マカオ市政署(IAM)は11月21日、マカオ半島のギアの丘(松山)に位置する史跡「松山軍用隧道(…
  3.  マカオ政府衛生局(SSM)は11月22日夜、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに1例確認し…
  4.  マカオ治安警察局は11月21日、他人の身分証を使用してカジノへ入場した上、賭博で獲得した得たポイ…
  5.  冬のマカオの街を美しく彩る毎年恒例のイルミネーションイベント「ライトアップマカオ2024(中国語…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  5.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun