マカオで今年初の輸入性デング熱感染者確認…患者にタイ・マレーシア渡航歴

 マカオ政府衛生局(SSM)は7月8日夜、マカオ域内で今年(2023年)初めてとなる輸入性デング熱感染例を確認したと発表。

 SSMによれば、患者はマカオ半島の荷蘭園エリアに居住する中国本土出身の女性(30)で、7月2日に発熱、頭痛、倦怠感といった症状が現れ、同月7日に広東省珠海市内のクリニックを受診し、同所で受検したデング熱検査結果が陽性となり、感染確認に至ったとのこと。目下、患者の容体は安定しており、珠海市内の医療機関で隔離治療を受けているという。

 患者はSSMの聞き取り調査に対し、6月18日から7月5日にかけて夫とともにタイとマレーシアへ旅行に出かけ、7月5日夜にマカオへ戻って自宅で休息した後、翌日に珠海へ移動したと説明。SSMでは患者の渡航歴、発症時間、検査結果を踏まえ、輸入性デング熱であると判断するに至ったとした。なお、患者の同行者に同様の症状は確認されていないとのこと。

 マカオは面積約32平方キロ、人口約67万人(海外労働者約20万人含む)の小さな都市だが、訪マカオ外客数は年間3940万人超に達しており、人口密度が極めて高く、人の出入りも多い。SSMは前週、東アジアにおけるデング熱の流行が深刻となっている状況を受け、市民に対して注意喚起を行っていた。

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)=本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局は11月21日、他人の身分証を使用してカジノへ入場した上、賭博で獲得した得たポイ…
  2.  冬のマカオの街を美しく彩る毎年恒例のイルミネーションイベント「ライトアップマカオ2024(中国語…
  3.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は11月21日、今年(2024年)10月の訪マカオ外客数(…
  4.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営する澳門輕…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun