マカオ税関、中古スマホ20台を身体に巻き付け密輸図った運び屋を摘発

 澳門海關(マカオ税関)は7月11日、同月8日にマカオ半島北部にあり広東省との陸路の玄関口となる青茂イミグレーション出境フロアの税関検査場で違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)に絡む中古スマートフォンの密輸事案を1件摘発したと発表。

 税関によれば、密輸を図ったのはマカオ人の男(43)で、通関のピーク時間帯にあたる8日の夕方、人波に紛れて税関検査場を通過しようとしたが、硬直したような不自然な動作に税関職員が気づき、呼び止めて金属探知機による検査を実施したところ、衣服の下に物品を隠し持っている疑いが生じ、その後の詳細検査によって腰の部分などにラップを使って中古スマートフォン20台を巻き付けている状態だったことが判明したとのこと。税関は男を対外貿易法違反で起訴済みとした。

マカオ税関による検査で発見に至った身体に巻き付けられた中古スマートフォン(写真:澳門海關)

 目下、マカオ警察総局による指揮の下、各保安部門が地域社会の良好な治安環境の維持と保護を目的とした大規模取り締まり作戦「落雷2023」を展開する中、税関でも水際での警戒を強化して臨んでいるとし、市民に対して物品の出入りに関する法令の遵守、また営利を目的とした密輸に関与しないよう呼びかけた。

 なお、マカオ・香港との玄関口となる中国本土側のイミグレーション施設でも近日中古スマートフォンの密輸事案が複数摘発されている。

マカオ税関が押収した密輸品の中古スマートフォン(写真:澳門海關)

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