マカオ、新規住宅ローン承認額が2ヶ月ぶり増加に転じる…2023年5月

 マカオ金融管理局が7月12日に公表した今年(2023年)5月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向け、商業不動産向けとも2ヶ月ぶりに増加となった。

 今年5月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から69.2%増の26.3億パタカ(日本円換算:約470億円)。2ヶ月ぶり増。このうち、マカオ居民(=マカオ居民IDカード保有者)向けが前月から70.2%増の26.1億パタカ(約467億円)で、全体の99.1%を占めた。非居民向けについては0.5%減の2300パタカ(約4.1億円)。直近3ヶ月でみると、今年3〜5月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は20.3億パタカ(約363億円)で、同年2〜4月との比較で30.0%増。

 新規商業物件向けローン貸付承認額は59.0%増の37.6億パタカ(約673億円)。こちらも2ヶ月ぶり増。このうち、マカオ居民向けが前月から52.3%増の34.1億パタカ(約610億円)で、全体の90.8%を占めた。非居民向けについても3.5億パタカ(約63億円)まで増加した。直近3ヶ月でみると、今年3〜5月の月次平均値は28.8億パタカ(約515億円)で、同年2〜4月との比較で34.2%増。

 今年5月末時点の住宅ローン融資残高は期内に多くの大口融資が完済されたことを受けて前月から0.6%減、前年同月から3.1%減となる2339.0億パタカ(約4兆1835億円)。マカオ居民が占める割合は95.2%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から0.5%減、非居民向けについては0.7%減。

 商業物件向けローン融資残高は前月から横ばい、前年同月から0.4%増となる1615.8億パタカ(約2兆8900億円)。マカオ居民が占める割合は93.4%。商業物件ローン融資残高はマカオ居民向けが前月から横ばい、非居民向けが0.7%減。

 今年5月末締めの住宅ローン延滞率は0.7%で、前月から横ばい、前年同月から0.3ポイント上昇。商業物件向けローン延滞率は1.4%で、前月から横ばい、前年同月から0.7ポイント上昇。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2020年7月本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は9月16日、来年(2025年)の春節祝賀パレート「2025年農曆新…
  2.  マカオにも日本の預金保険制度に相当する「存款保障制度」が存在するが、法改正により(2024年)1…
  3.  マカオ政府統計・センサス局は9月13日、昨年(2023年)のホテル業調査結果を公表。  昨…
  4.  マカオではアフターコロナでインバウンド旅客数が急回復し、直近までその勢いを持続する状況。ツーリズ…
  5.  澳門海關(マカオ税関)は9月13日、同月12日夜にマカオ半島北部・台山エリアの牧場街にある工業ビ…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年9月号
(vol.135)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun