マカオのカジノIR施設で日本人旅行者がスリ被害…モンゴル人の男女2人組逮捕

 マカオ治安警察局は7月19日、コタイ地区にあるカジノIR(統合型リゾート)施設で日本人旅行者がスリ被害に遭い、窃盗容疑でモンゴル人の男女2人組(いずれも50代)を逮捕したと発表。

 警察発表によれば、同月15日に被害者から警察に通報があり、IR施設の手荷物一時預かり所で荷物の整理をしていた際、ポケットに入れていた日本円の現金およそ50万円分がなくなっているのに気づき、女が近くに寄ってきたことがあったのを思い出したと説明したとのこと。

 通報を受けて警察が捜査に着手。IR施設の監視カメラ映像及び「天眼」と呼ばれる公共エリアの監視システムを活用し、男女2人組が被害者に近づき、男が遮蔽役を担い、女がスリを実行したことを確認するとともに、被疑者2人の身元を特定。その後、2人はマカオ半島へ移動し、盗んだカネの一部を中区にある両替店に持ち込んで香港ドルへ両替していたとという。16日、警察がマカオ半島の望徳堂区にあるホテルで2人の身柄の確保に成功。この際、犯行時の遮蔽用とみられるスカーフと雨傘、スリによって得たとみられる複数通貨の現金を所持していたとのこと。警察の調べに対し、被疑者2人はいずれも犯行を認めており、窃盗罪で検察院送致済みとした。

 最近マカオではツーリズムマーケットの急回復に伴い、スリや万引き事件がしばしば発生している。

窃盗罪で逮捕、検察院送致されたモンゴル人の男女2人組(写真:マカオ治安警察局)

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