マカオ治安警察局の一斉取り締まりで違法両替商「換銭党」12人摘発

 マカオ治安警察局は7月25日、マカオ警察総局による指揮の下、地域社会の良好な治安環境の維持と保護を目的とした犯罪抑止・撲滅作戦「落雷2023」を展開する中、同月24日から25日未明にかけて一斉取り締まりを実施したと発表。

 今回の一斉取り締まりには警察官39人が参加し、マカオ半島中区と離島エリアを中心に不審者に対する職務質問を強化して臨んだほか、各所での交通検問を行ったとのこと。

 取り締まり期間中、188人(男96人、女92人)に対する調査を行い、このうち男12人について「換銭党」と呼ばれる違法両替従事者だったことから摘発し、関係部署へ身柄を引き渡し済みとした。

違法両替に従事していたとして摘発された男ら(写真:マカオ治安警察局)

 交通検問については、車両45台に対する調査を行い、違反は4件(有効保険証提示できず2件、無灯火1件、無免許運転1件)だったとのこと。

 マカオでは今年に入って以降、水際措置の大幅緩和によりインバウンド旅客数が急回復しており、繁華街や観光名所周辺の人流も明らかに増加している。このところ治安警察局、司法警察局、税関が連日市内各所で一斉取り締まりの実施や水際対策を強化して臨んでおり、ほぼ毎日なんらかの違法・違反行為が摘発されている状況。

路線バス乗客に対する身分証チェックの様子(写真:マカオ治安警察局)

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