マカオ治安警察局の一斉取り締まりで違法両替商や立ちんぼ計8人摘発

 マカオ治安警察局は7月27日、マカオ警察総局による指揮の下、地域社会の良好な治安環境の維持と保護を目的とした犯罪抑止・撲滅作戦「落雷2023」を展開する中、同月26日から27日にかけて一斉取り締まりを実施したと発表。

 今回の一斉取り締まりには警察官60人と警察犬チームが参加し、マカオ半島中区及び北区、タイパ島各所、統合型リゾートが集積するコタイ地区で不審者に対する職務質問を強化して臨んだほか、各所での交通検問を行ったとのこと。

違法両替などに従事していたとして摘発された男女(写真:マカオ治安警察局)

 取り締まり期間中、171人(男129人、女42人)に対する調査を行い、このうち8人について違法・違反が認められたため摘発し、関係部署へ身柄を引き渡し済みとした。違法・違反の内訳は、「換銭党」と呼ばれる違法両替従事者が7人(男3人、女4人)といわゆる立ちんぼの女が1人だったという。

 交通検問については、車両22台に対する調査を行い、違反は1件(有効保険証提示できず)だったとのこと。

 マカオでは今年に入って以降、水際措置の大幅緩和によりインバウンド旅客数が急回復しており、繁華街や観光名所周辺の人流も明らかに増加している。このところ治安警察局、司法警察局、税関が連日市内各所で一斉取り締まりの実施や水際対策を強化して臨んでおり、ほぼ毎日なんらかの違法・違反行為が摘発されている状況。

コタイ地区での職務質問の様子(写真:マカオ治安警察局)

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