マカオ、高速少額銀行間振込サービス拡充へ

 マカオでは、2021年12月から「過数易」の名称で高速少額銀行間振込(FPS=Faster Payment System)サービスがスタートした。

 現在は第1フェーズとして通貨はマカオパタカのみ、送金額は1回5000パタカ(日本円換算:約8.8万円)まで、1日1万パタカ(約17万円)までとなっている。利用にあたっての手続きが容易な上、最速30秒以内の着金、手数料不要とあって、普及が進んでいる状況。

 マカオ金融管理局(AMCM)は8月6日、近日中にFPSサービスの第2フェーズに入る予定であることを明らかにした。新たに香港ドルと銀行以外の決済機関にサービス対象を拡大するという。

 AMCMでは、マカオの決済システムの水準を引き上げるため、複数のインフラシステムのアップグレードを進めているとし、年内にも金融インフラデータセンターの構築が完成見込みとのこと。このほか、金融業界の人材育成にも尽力しているとした。

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・新口岸エリア鳥瞰(写真:AMCM)

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