マカオ税関が偽ブランド衣料販売店を摘発…中国本土から仕入れた商標権侵害商品269点押収

 澳門海關(マカオ税関)は8月10日、同月9日にマカオ半島中区の衣料品販売店1店舗に対する立入検査を実施し、著名スポーツブランドの商標権を侵害した商品269点を押収したと発表。

 税関によれば、先に市内の店舗をパトロール巡回した際、当該店舗が疑わしい商品を販売しているのを発見したことが摘発のきっかけとのこと。

偽ブランド衣料を販売していたとして摘発を受けた店舗(写真:澳門海關)

 当該店舗の販売員の女(43)と責任者の男(59)はいずれもマカオ人で、税関本部で2人に対する調査を行った際、商品は中国本土のベンダーから仕入れ、ベンダーが直接店舗に届けたこともあれば、マカオのピックアップ場所へ引き取りに行ったこともあるとし、1点あたり4〜40人民元(日本円換算:約72〜720円)で仕入れた商品を19〜199パタカ(約340〜3600円)で販売したなどと説明したという。

 その後、専門家による鑑定で、すべて模造品であることが判明。正規品価格にして約9万4000パタカ(約169万円)に上るとした。上述の店舗の関係者2人は知的財産権関連法違反で起訴済みとのこと。

税関が押収した偽ブランド衣料品(写真:澳門海關)

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