マカオ治安警察局は8月12日、マカオの観光名所周辺にある店舗内で居合わせた客の財布を盗んだ上、中に入っていたクレジットカードで買い物をしたとして、中国本土からマカオ入りしていた中国人の無職の男（50代）を窃盗及びクレジットカード濫用罪で逮捕、検察院送致したと発表。

　警察発表によれば、同月8日正午頃にインバウンド旅客からマカオ半島南部の世界遺産・媽閣廟近くにあるショップ内で現金、身分証、キャッシュカード、クレジットカードなどの入った財布が盗まれたと通報があったとのこと。

　警察が捜査に着手した後、被害者のスマートフォンにクレジットカードの支払い記録通知メッセージが4件届いたことから、盗んだ財布の中にあったカードが使われたものとみてメッセージにあった店舗及び公共エリアの監視システムの情報を活用し、犯人の行動を追跡。同日夜、現場からほど近い場所で被疑者を発見して逮捕に成功したという。

　被疑者は警察の調べに対し、当該クレジットカードを使って4回支払いをしたことは認めたが、スリ行為については否認したとのこと。なお、被疑者は別のスリ被害者から届け出のあったカード類も所持していたとした。