2014年行政長官年頭挨拶―人間本位の施政継続
- 2014/1/2 8:21
- 社会・政治
マカオ特別行政区の崔世安(フェルナンド・チョイ)行政長官が2014年の年頭の挨拶を発表。継続して「人間本位」の施政を掲げ、民生の改善など安定した社会、経済作りに取り組む方針だ。
行政長官の年頭挨拶の内容は下記の通り。
2014年がスタートするにあたり、特区政府を代表して市民の皆に心から新年祝賀のご挨拶を申し上げます。
2013年を振り返りますと、中央政府による一貫した多大なる支持、広く住民の共同努力の下、特区政府は変化の激しい外部環境に慎重に対応し、マカオ経済、社会の安定かつ持続的な発展に努めてまいりました。我々は「以人為本(人間本位)を施政理念として実務を推進し、教育、社会保障、医療・衛生、住宅の四大長期メカニズムの構築、それを補完する短期的支援措置と優遇政策の有機的な組み合わせにより、常に住民の福祉を重視し、皆で発展の成果を分かち合える社会を目指してきました。私たちは常に謙虚な心を持ち、社会団体や住民との対話を通じて意見や提案に耳を傾けてまいりました。つまり、特区政府と広く住民の皆様は同じ目標を共有し、内外の課題を克服し、マカオの豊かな調和と安定した発展を共に作り上げることができました。家族ともいえるマカオ特区を愛し、支援いただいている全住民の皆様へ、心からの賛辞をお送りいたします。
2014年の展望について、特区政府では継続して「人間本位」の施政理念の下、社会保障、医療・衛生、教育、住宅、交通、環境などの長期計画の策定を通じ、経済発展、民生の改善を重点政策として推し進め、市民生活の総合的なレベルアップを目指してまいります。特区政府は先に挙げた四大長期メカニズムに基づき、マカオ社会・経済の持続的発展を可能とし、人材の多元化を実現するための長期人材育成計画の立ち上げます。社会に様々な問題や要求が存在することは明らかで、特区政府の施政についても改善すべきところがありますが、共に助け合い、困難と課題を克服することで、マカオの素晴らしい一年を作りあげられるよう、皆様の協力を賜りたく存じます。
中央政府の力強い支持の下、私たちは「一国二制度」、「マカオ人によるマカオ統治」、高度な自治の方針を貫徹してまいります。私たちは中央政府がよりよい発展モデルを目指して改革開放路線を促進し、中華民族の偉大復興事業の新しい第一歩を推進する中、マカオが新たな発展を遂げることと信じています。私たちは祖国とマカオを愛する良き伝統をさらに継続して拡大し、祖国である中国本土との経済・貿易関係と様々な分野における交流、地域協力のレベルアップを通じ、マカオの多元的発展と競争力アップを図る必要があると思います。
休暇期間中も業務に励み、市民サービスに努める公務員と各界の皆様へ、この場を借りて感謝を申し上げます。
最後になりますが、住民の皆様へ新年のお祝いと、お身体の健康、事業の進歩、ご家族の幸せを心より祈願いたします。