マカオ、2023年上半期のMICE開催件数は493件…前年同時期の2.6倍

 マカオ政府統計調査局は8月24日、今年第2四半期(2023年4〜6月)にマカオで開催されたMICE(会議・研修、インセンティブ活動、国際・学術会議、エキジビション)に関する統計を公表。

 今年第2四半期のMICE開催件数は前年同時期のおよそ2.8倍にあたる(171件増)263件、参加・入場者数についても66.4%の顕著な増となる50.9万人(延べ、以下同)に上った。

 コンベンション(会議)の開催件数は163件増の245件、参加者数は299.0%増の4.5万人。平均開催期間は0.3日増の1.1日、使用会場総面積は218.3%増の15.7万平米。

 エキジビション開催件数は4件増の14件、入場観衆数は56.6%増の46.1万人。平均開催期間は0.2日短い3.4日、使用会場総面積は197.2%増の7.8万平米。インセンティブ活動の開催件数は4件で、参加者数は2632人、平均活動時間は1.8日、会場総使用面積は6499平米。

 今年第2四半期に開催されたエキジビション主催者の収入は602.5%増の4870万パタカ(日本円換算:約8.8億円)、支出は918.4%増の6587万パタカ(約11.9億円)。民間主催のエキジビション13件の収入は4870万パタカで、ブース賃料と政府及びその他機関による補助金がそれぞれ収入の90.2%、9.2%を占めた。支出は5615万パタカ(約10.2億円)で、宣伝・PR費と設営費がそれぞれ21.0%、16.3%。民間主催のエキジビションの収支は745万パタカ(約1.3億円)の赤字となり、政府及びその他機関による補助を除いた場合では1195万パタカ(約2.2億円)の赤字に。

 今年第2四半期のエキジビション出展者数は1409で、プロフェショナル観衆数は5342人。出展者から回答を得たアンケート調査結果によれば、収入の94.1%が商品販売によるもので、支出の45.6%をブース賃料、44.8%をブース設営費が占めたとのこと。

 今年上半期累計のMICEイベント開催件数は前年同時期のおよそ2.6倍にあたる(304件増)493件、参加・入場者数についても50.8%増の71.0万人。コンベンション開催件数が305件増の463件、参加者数が3.0倍増の7.0万人。エキジビション開催件数は横ばいの24件、入場観衆数は40.7%増の63.6万人。インセンティブ活動は1件減の6件、参加者数は2.2倍増の4931人。エキジビション主催者の収入は2.4倍増の5750万パタカ(約10.4億円)、支出は3.7倍増の6264万パタカ(約11.3億円)。民間主催のエキジビション23件の収入は5750万パタカ、支出は6264万パタカで、収支は514万パタカ(約9308万円)の赤字となり、政府及びその他機関による補助を除いた場合では1065万パタカ(約1.9億円)の赤字に。

マカオで開催されたエキジビションのイメージ(写真:IPIM)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府財政局が11月22日に公表した最新の財政収支資料によれば、今年(2024年)1〜10月…
  2.  マカオ特別行政区政府民航局(AACM)は11月22日、同局と中国(本土)民用航空局、香港特別行政…
  3.  澳門海關(マカオ税関)は11月22日、治安警察局及び消防局と合同でマカオの4つの陸路イミグレーシ…
  4.  マカオの主要な空の玄関口・マカオ国際空港の運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)…
  5.  マカオ政府統計・センサス局は11月22日、昨年(2023年)のマカオの産業構造統計を公表。マカオ…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  5.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun