マカオの食塩在庫は充足…当局が市民に噂を妄信せず理性保つよう呼びかけ

 東京電力福島第一原発におけるALPS処理水の海洋放出が8月24日に開始となった。これと相前後して、中国本土の各地で食塩の買い占めが起き、スーパー等の店頭で品薄の状況が出現したとするニュースが香港・マカオのローカルメディアでも報じられている。

 マカオ政府経済・科技発展局(DSEDT)は8月24日夜、マカオにおける食塩の供給状況を注視しているとのコメントを発出。同局がマカオのサプライヤーと供給状況を確認したところ、いずれも目前の供給及び在庫は充足しており、仕入れソースについても安定しているとの回答があったとし、市民に対して噂を妄信せず、理性を保つよう呼びかけた。

マカオ当局がスーパーを巡回して実施した食塩供給状況チェックの様子(写真:DSEDT)

 同局がデータをもとに明らかにした内容によれば、目前のマカオにおける食塩の在庫は全市民の37日分の使用量に相当する190トン超で、サプライヤーもオーダーを続けているとのこと。

 同局では、状況に留意しながら今後も市内の巡回を継続し、不当な価格吊り上げや買い占めといった行為へ厳しく対処することで、マカオにおける民生物資供給の秩序維持を図り、市民の消費権益を保護する考えを示した。

マカオ当局がサプライヤーの倉庫を巡回して実施した食塩在庫量チェックの様子(写真:DSEDT)

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