マカオ、公共路線バス運営2社の乗客満足度が上昇維持…2022年下半期調査分

 マカオは面積約32平方キロ(東京の山手線の内側の約半分に相当)という小さな地域だが、公共路線バスの路線数は約90あり、一部路線で高頻度運転や終夜運転も実施されるなど、市民や観光客の移動の足として大きな存在感を示す。

 目下、マカオの公共路線バスは政府とコンセッション(経営権契約)を結ぶ澳巴(TCM)と新福利(Transmac)の2社が運営。現行契約は2021年1月1日からスタートし、契約に基づきバスサービス評価が実施されている。具体的には「サービス・経営」(30ポイント)、「輸送機器・安全」(30ポイント)、「乗客満足度」(40ポイント)の3指標で総合評価ポイントを算出し、これに自主改善ポイント(最大4%)を付加するもので、交通当局により半年に一度実施される。

 このほどマカオ政府交通事務局(DSAT)は最新のバスサービス評価(2022年下半期分)を公表。総合評価は、澳巴が現行コンセッションスタート以来最高の「B-」、新福利が「C+」で、いずれも前回調査(同年上半期)と同じだった。今年上半期に澳巴が2段階、新福利が1段階評価を上げており、これを維持したことになる。なお、ポイント数の目安は「B-」が80〜83ポイントの間、「C+」は77〜80ポイントの間とのこと。

 最も大きなウエイトを占める乗客満足度(最高40ポイント)はバス停での対面アンケート調査を通じて行われ、澳巴が30.2ポイント、新福利が27.5ポイントを獲得し、両社とも前回調査及び前年同時期からそれぞれ上昇し、現行コンセッションスタート以降で最高となった。総体バスサービス満足度についても前回調査及び前年同時期からそれぞれ上昇の28.9ポイントに。

マカオの公共路線バスを運営する澳巴(上)と新福利(下)の車輌のイメージ(資料)=本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  在香港日本国総領事館は11月22日、同月14日に澳門日本会に対する在外公館長表彰授与式が執り行わ…
  2.  マカオ市政署(IAM)は11月21日、マカオ半島のギアの丘(松山)に位置する史跡「松山軍用隧道(…
  3.  マカオ政府衛生局(SSM)は11月22日夜、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに1例確認し…
  4.  マカオ治安警察局は11月21日、他人の身分証を使用してカジノへ入場した上、賭博で獲得した得たポイ…
  5.  冬のマカオの街を美しく彩る毎年恒例のイルミネーションイベント「ライトアップマカオ2024(中国語…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun