マカオ司法警察局がコタイ地区のカジノ施設内外で防犯パトロール実施…違法両替従事の中国人旅客4人摘発

 マカオ司法警察局では、各種違法・犯罪の抑止と取り締まりによる地域コミュニティの治安環境浄化を目的とし、マカオ警察総局による指揮の下、広東省及び香港の警察当局との協力による大規模作戦「落雷2023」を継続展開している。

 同局が8月29日に発表した内容によれば、同作戦においてカジノ関連犯罪、特に「換銭党」と呼ばれる違法両替従事者への対応を強化して臨む中、同月29日午前11時から同日午後4時にかけて、捜査員25人を動員してカジノIR(統合型リゾート)施設が集積するコタイ地区のカジノ施設内及び周辺エリアで防犯パトロールを実施したとのこと。

カジノ施設内での身分証チェックの様子(写真:マカオ司法警察局)

 今回のパトロールでは108人(男73人、女35人)が調査対象となり、このうち違法両替に従事していたと疑われる中国人旅客4人(男2人、女2人)の身柄を拘束。警察署での4人に対する身元確認手続き及び調査を経て、全員について旅客の立場にふさわしくない活動に従事したことが確認され、マカオでその他の犯罪に関与していないこともわかったとし、全員を治安警察局の入管部門へ全員の身柄を引き渡し済みとのこと。

 同局では、今後もマカオ社会全体の治安情勢を注視するとともに、適時適切な犯罪撲滅策を講じることで、マカオの社会治安の安定と公共の安全の保障に力を注ぐとした。

 今年に入って以降、水際措置の大幅緩和によりマカオのインバウンド旅客数が急回復しており、繁華街や観光名所周辺の人流も明らかに増加している。このところ治安警察局、司法警察局、税関が連日市内各所で一斉取り締まりの実施や水際対策を強化して臨んでおり、ほぼ毎日なんらかの違法・違反行為が摘発されている状況。

違法両替に従事した疑いで警察署へ移送される男女(写真:マカオ司法警察局)

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