マカオ 2023年7月貨幣・金融統計公表…不良債権比率2.2%、前月から0.1pt上昇
- 2023/9/4 13:07
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局は9月4日、今年(2023年)7月の貨幣・金融統計を公表。内容のサマリーは下記の通り。
【マネーサプライ】
流通貨幣が前月から0.4%上昇、通知預金が1.3%下落で、M1は0.8%下落。また、準通貨負債は1.4%増加。M1及び準貨幣負債を含む広義貨幣供給量M2は1.2%上昇となる7256億マカオパタカ(日本円換算:約13兆0420億円)に。前年同月との比較では、M1が1.3%下落、M2が6.4%上昇。M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが34.5%、香港ドルが45.0%、人民元が8.4%、米ドルが10.0%。
【預金】
マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金残高は前月から1.2%上昇の7051億マカオパタカ(約12兆6735億円)で2ヶ月連続増、非居民による預金残高についても1.0%増の2972億マカオパタカ(約5兆3419億円)で2ヶ月連続増、公共部門の銀行システムへの預金残高は0.2%増の2216億マカオパタカ(約3兆9831億円)で3ヶ月連続増となり、これらを総合して計算した銀行システムの預金残高は1.0%増の1兆2239億マカオパタカ(約21兆9985億円)で2ヶ月連続増に。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ20.5%、45.3%、9.3%、22.4%。
【融資】
地元民間部門への融資は前月から0.8%下落の5571億マカオパタカ(約10兆0134億円)。対外民間部門への融資は0.3%下落の6219億マカオパタカ(約11兆1781億円)。民間部門へ融資額は合計で0.6%減の1兆1790億マカオパタカ(約21兆1915億円)となり、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ18.8%、45.2%、13.5%、20.0%。
【預貸率/不良債権比率】
銀行のマカオ居民に対する預貸率は今年7月末時点で前月末から1.1ポイント下落の60.1%。非マカオ居民含む総体預貸率は1.5ポイント下落の96.3%。1ヶ月及び3ヶ月ベース計算による流動資産対負債比率はそれぞれ69.2%、59.5%水準。このほか、不良債権比率は0.1ポイント上昇の2.2%に。