マカオ司法警察局がカジノ施設内外で防犯パトロール実施…違法両替従事の中国人旅客と地元民計4人摘発

 マカオ司法警察局では、各種違法・犯罪の抑止と取り締まりによる地域コミュニティの治安環境浄化を目的とし、マカオ警察総局による指揮の下、広東省及び香港の警察当局との協力による大規模作戦「落雷2023」を継続展開している。

 同局が9月6日に発表した内容によれば、同月5日午前11時から同日午後4時にかけて、捜査員25人を動員してマカオ各所のカジノ施設内及び周辺エリアで防犯パトロールを実施したとのこと。

 今回のパトロールでは132人(男78人、女54人)が調査対象となり、このうち「換銭党」と呼ばれる違法両替に従事していた中国人の男女3人(中国本土からのインバウンド旅客)とマカオ人の男1人の身柄を拘束。警察署での4人に対する身元確認手続き及び調査を経て、全員についてマカオでその他の犯罪に関与していないことがわかり、中国人旅客3人を旅客の立場にふさわしくない活動に従事したとして治安警察局の入管部門へ全員の身柄を引き渡し済みとした。

カジノ施設内での身分証チェックの様子(写真:マカオ司法警察局)

 同局では、今後もマカオ社会全体の治安情勢を注視するとともに、適時適切な犯罪撲滅策を講じることで、マカオの社会治安の安定と公共の安全の保障に力を注ぐとした。

 今年に入って以降、水際措置の大幅緩和によりマカオのインバウンド旅客数が急回復しており、繁華街や観光名所周辺の人流も明らかに増加している。このところ治安警察局、司法警察局、税関が連日市内各所で一斉取り締まりの実施や水際対策を強化して臨んでおり、ほぼ毎日なんらかの違法・違反行為が摘発されている状況。

違法両替に従事した疑いで警察署へ移送される男ら(写真:マカオ司法警察局)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  2.  マカオ司法警察局は9月17日、マカオの高齢者を狙った特殊詐欺(電話詐欺)事案に関与したとして中国…
  3.  マカオ治安警察局は9月17日、マカオでロシア人旅客の女2人に対して違法売春活動の支援、手配を提供…
  4.  マカオ司法警察局は9月16日、カジノ施設内外で暗躍する人物らが無認可宿泊施設に滞在しているとの通…
  5.  マカオの道路名表示板といえば、ポルトガル伝来のアズレージョと呼ばれるタイルを用いた趣のある造りで…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年9月号
(vol.135)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun