マカオ政府、内港23号・25号埠頭の活性化計画発表…IR運営事業者メルコリゾーツが参画

 マカオ政府は9月21日、「內港23号・25号埠頭活性化プラン」と「モンテの砦及び周辺における空間利用プラン」を発表。

 両プランにはマカオ政府とカジノ経営コンセッションを締結する6陣営の一角にあたるメルコリゾーツ社が参画することも併せて明らかにされた。

 內港23号・25号埠頭はマカオ半島西部に位置し、かつて香港や広東省江門市との間を結ぶ貨物船や貨客船が発着地した場所。現在はマカオ政府が所有、管理している。20世紀中頃の特色ある埠頭建築様式を残し、周辺には伝統的な老舗の店舗、飲食店も多く、また聖アントニオ教会やカモンエス広場といった世界遺産へのアクセスも良いことから、活性化計画により新たな人流を創出したい考えとのこと。

 今後、マカオ政府文化局が埠頭の修復を進め、完成後にメルコリゾーツ社が保護・活性・共生をテーマに文化、芸術、料飲、ショップといった要素を盛り込む予定という。

 また、世界遺産のひとつにあたるモンテの砦及び周辺における空間利用プランについては、市民と旅客により多元的な文化、芸術、レジャー活動体験を提供することで、特色ある文化観光名所づくりを目指すものとした。第一弾として、まもなく迎える中秋節期間(9月29日から)モンテの砦のガーデン部でショーの上演やフード屋台の展開などを予定しているとのこと。

 先にマカオ政府はカジノ経営コンセッション6社それぞれと6つの歴史・文化エリア及び施設の活性化計画に取り組むことを明らかにしており、今回発表された計画のほか、ウィンマカオ社と福隆新街、MGMチャイナ社と媽閣エリアにおける活性化計画がそれぞれ発表済み。

マカオ政府とメルコリゾーツ社による「內港23号・25号埠頭活性化プラン」と「モンテの砦及び周辺における空間利用プラン」発表会見の様子=2023年9月21日(写真:マカオ政府文化局)

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