マカオ当局が旧エストリルホテルのモザイク壁画修復準備に着手…再開発で誕生の新中央図書館内に展示

 マカオ政府文化局(ICM)はマカオ半島の塔石広場に面して建つ旧エストリスホテル(愛都酒店)の跡地について、現在まで残る元の建物を取り壊し、マカオ新中央図書館を建設する計画を進めている。

 ICMは9月24日、マカオ中央図書館建築設計プランに基づき、旧エストリスホテルのモザイク壁画を同館の屋内でより良い状態で保護及び展示を行うため、修復及び移設に関する準備を進めるにあたり、壁画の現状を把握するための詳細検査に着手したと発表。

 ICMによれば、壁画は60年以上にわたって風雨にさらされてきたこともあり、保存状態は良好ではなく、上部、左部、下部では広範囲に及ぶモザイクの欠損、またその他の部分についてもモザイクにひび割れが発生するなどの損傷が確認されているとのこと。

 目下、専門的な機器を使った検査やサンプル採取、各種試験などを行っており、修復・移設プランの策定後に適切な場所で修復作業を進めた上、図書館建設工事の進捗に合わせて移設を進めるとした。

マカオ・旧エストリルホテルのモザイク壁画(資料)=2020年7月本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  総合不動産サービス企業のJLL(仲量聯行)は4月17日、同社がマカオ・コロアン島の石排灣地区に位…
  2.  このほどマカオのゲーミング規制当局(博彩監察協調局=DICJ)が公表した今年第1四半期(2025…
  3.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで4月14日から20日まで卓球シングルスの国際大会「…
  4.  マカオ金融管理局は4月16日、今年(2025年)3月末のマカオ特別行政区の外貨準備高(外匯儲備資…
  5.  マカオ治安警察局は4月16日、路上で小学生女児の尻を触ったとしてマカオ人の男(86)を逮捕したと…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年4月号
(vol.142)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun