世界遺産聖ポール天主堂跡前にForever21旗艦店—マカオ
- 2014/1/11 11:23
- 産業・経済
世界遺産聖ポール天主堂跡前に建つ通称「黄屋仔」と呼ばれる建物について、ファストファッション大手「Forever21」の旗艦店が入居する予定であることがわかった。なお、黄屋仔はマカオ政府部門がテナントとして入居し、文化関連ショップや観光情報発信拠点として活用されてきた。
1月11日付地元有力紙「澳門日報」が報じた。黄屋仔のビルオーナー会社フューチャーブライトグループ(佳景集團)の代表取締役社長陳澤武氏によると、これまで政府部門がテナントとして入居していただが、賃貸契約の更新に至らなかったという。現在、テナント料が高騰している状況の中、商業的な意味合いでの決定だったという。同時に、Forever21に対して一棟貸しを予定していることを明かした。Forever21にとって、これがマカオ初出店となり、マカオの旗艦店としたい考え。
マカオでは12月19日にヴェネチアンマカオのショッピングモール内に日本のユニクロが旗艦店を開設。大きな賑わいをみせている。また、世界遺産観光地前の一等地では、聖ドミニコ教会前にスワロフスキーが一棟借りで旗艦店を開店して話題となった。こういった場所への出店は破格のテナント料が必要となるが、ブランド認知向上のための宣伝費という考え方もあり、世界的ブランド企業による一等地の獲得合戦はしばらく続きそうだ。