大気汚染が深刻―12月天候不良日24日間

大気汚染に対する市民の関心が高まる中、マカオでは今冬に入って天候不良日が激増しており、大気汚染が進行していることを物語っている。しかし、マカオには大気汚染の原因となる工場はなく、自動車による排ガスは空気品質検査対象外になっていることから、汚染の要因を断定するのは難しい状況だ。

2013年12月のマカオでは連日スモッグが発生したことは記憶に新しい。マカオ気象局が1月11日に同月の空気品質検査を発表したが、驚くべき結果となった。

12月のマカオの道路沿いの空費品質指数は33~221(前年同月50~137)、マカオの高密度住宅エリアでは19~189(同30~123)、タイパ一般エリアでは24~187(同23~80)、コロアンでは27~132(同24~63)と軒並み前年同月から大幅に悪化している。

同月の道路沿いの空気品質指数が「良好」レベルにあった日数は3日間しかなく、「不良」が18日間、「非常に不良」が6日間あり、24日間も厳重な大気汚染の影響を受けた日があったことになる。なお、前年の「不良」日は7日間だった。その他の地区の「不良」日でも、マカオの高密度住宅エリアが17日間(前年2日間)、タイパ高密度住宅エリアが18日間、タイパ一般エリアが15日間、コロアンは11日。自然の多いコロアンでは「良好」が5日間あったが、前年同月は「良好」が28日間あったことから、大気汚染の広がりを実感させられる。

マカオの大気汚染の要因について、気象局では自動車やバイクの増加、各所で展開する大型建設工事による排ガスは粉じんが原因の一つではないかとの考え方を示している。

スモッグに覆われるマカオ(氣象局ホームページより)

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