小売業好調で一等地へ続々進出―テナント賃料1割高

2013年のマカオのリテール市場は安定的な成長をみせた。中国本土の経済発展の恩恵を受け、2013年第1~3季のリテール販売額は前年比21%増となる473億パタカに達している。同時に、投資家のリテール市場の将来的発展に対する見方は継続して楽観的で、不動産大手の仲行では板樟堂街や新口岸地区の一等地への進出が一層広がるものとみている。

1月15日付地元有力紙「澳門日報」が伝えた。不動産取引では板樟堂街や新口岸地区の一等地で大型案件が続々決定。中でも、Forever21が聖ポール天主堂跡前の著名ビル「黄屋仔」に月額240万香港ドルの賃料で入居することが決まったのが象徴的。

この他に目立った2013年の大型取引として、シーザース・エンタテインメント社がコタイのシーザーゴルフが35億香港ドルでPearl Dynasty Investment Ltd.に売却。また、グランド・エンペラーホテルは9億香港ドルでタイパの3つ星ホテル(17階建て、262室)を買い取った。

マカオの不動産市場は2014年も安定した伸びを見せると予想され、テナント賃料は10%の上昇が見込まれる。すでにテナント料が高止まりしている中、比較的落ち着いた発展となるものとみられる。ゲーミング業の力強い成長に伴い経済発展を続けるマカオに対する投資ファンド等の投資意欲も依然として強く、2014年のマカオの不動産市場についても楽観視できるとの見方が大勢だ。

観光客で賑わうマカオ歴史的市街地区のストリート(イメージ)=マカオ・大三巴街—本紙撮影

観光客で賑わうマカオ歴史的市街地区のストリート(イメージ)=マカオ・大三巴街—本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  在香港日本国総領事館は11月22日、同月14日に澳門日本会に対する在外公館長表彰授与式が執り行わ…
  2.  マカオ市政署(IAM)は11月21日、マカオ半島のギアの丘(松山)に位置する史跡「松山軍用隧道(…
  3.  マカオ政府衛生局(SSM)は11月22日夜、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに1例確認し…
  4.  マカオ治安警察局は11月21日、他人の身分証を使用してカジノへ入場した上、賭博で獲得した得たポイ…
  5.  冬のマカオの街を美しく彩る毎年恒例のイルミネーションイベント「ライトアップマカオ2024(中国語…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun