マカオ、海外労働者数が17万人台に…コロナ前の86%まで回復、アフターコロナで需要増

 マカオでは年初のウィズコロナ転換による水際措置の大幅緩和を受けてインバウンド旅客数が急回復し、その勢いを持続している。

 マカオ政府労工事務局公表を参照すると、今年(2023年)8月末時点のマカオの海外労働者数は17万0286人に上った。

 なお、コロナ前2019年12月末時点では19万6538人、ウィズコロナ転換直前の昨年12月末時点では15万4912人で、コロナ禍の3年間で4万人超が流出した。今年8月末時点では、昨年12月末から9.9%増、また2019年12月末時点の86.6%まで回復したことになる。

 業種別では、ホテル・飲食業が4万1610人で最多となり、前月末から1501人増。コロナ前の2019年12月末の76%にあたり、全業種の中で最も早く回復が進んでいる状況。

 今年8月末時点の海外労働者数は昨年12月末から1万5374人増。業種別の内訳は、ホテル・飲食業が9067人増、ホームヘルパーが1749人増、建設業が1281人増で、この3つで全体の増加分の約8割を示した。

 このほか、今年8月末現在の海外労働者雇用枠は20万3218人分あり、雇用比率は83.8%となっている。

 アフターコロナに加え、今年マカオでは新ホテルのオープンも相次いでおり、ホテル・飲食業における人材需要が高まっている状況がうかがえる。

参考までにマカオの人口(海外労働者含む)は約68万人。

大勢の旅客で賑わうグランドリスボア前(資料)=2023年8月、マカオ半島・中区にて本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  冬のマカオの街を美しく彩る毎年恒例のイルミネーションイベント「ライトアップマカオ2024(中国語…
  2.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は11月21日、今年(2024年)10月の訪マカオ外客数(…
  3.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営する澳門輕…
  5.  マカオ政府統計調査局は11月20日、今年(2024年)1〜9月の小売業販売額調査結果を公表。 …

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  5.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年11月号
(vol.137)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun