マカオで今年5例目の輸入性デング熱感染者確認…患者に台湾渡航歴

 マカオ政府衛生局(SSM)は10月11日夜、マカオ域内で今年(2023年)5例目の輸入性デング熱感染例を確認したと発表。

 SSMによれば、患者はマカオ人男性(56)で、8月28日から10月9日まで家人とともに台湾を旅行していたとのこと。現地滞在中の10月7日に発熱、咳、全身筋肉痛といった症状が現れ、9日に現地の医療機関を受診した際にデング熱と診断され、同日夜にマカオへ戻った後すぐに私立総合病院の鏡湖医院を受診。10日夜に公立総合病院の仁伯爵綜合醫院(通称:山頂醫院)を受診した際にデング熱検査を行い、11日デング熱Ⅰ型に感染していることが確認されたもの。目下、患者の容体は安定しており、自宅で静養しているという。

 患者の現地での滞在先は主に台南だったといい、マカオに戻って以降、外で活動はしておらず、患者と同行及び同住の家族に類似の症状は出ていないとのこと。SSMでは患者の渡航歴、発症時間、検査結果を踏まえ、輸入性デング熱であると判断するに至ったとし、患者のマカオの自宅周辺に職員を派遣して蚊の駆除を実施するとした。

 SSMでは市民に対して適切な予防策を講じるよう、累次の呼びかけを行っている。

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)=本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局は9月10日、同月4日に路線バスの車内で乗り合わせていた30代地元女性へ痴漢行為…
  2.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)は同空港のオープンに合わせ、1994年9月13日に…
  3.  澳門海關(マカオ税関)は9月10日、違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)に対する取り締まりの一環…
  4.  マカオの統合型リゾート(IR)運営企業ギャラクシーエンターテインメントグループ(GEG)は9月1…
  5.  マカオの統合型リゾート(IR)運営企業サンズチャイナリミテッドとマカオバドミントン連盟は9月10…

ピックアップ記事

  1.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  2.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年9月号
(vol.135)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun