第31回マカオ国際花火コンテスト、英国チームが優勝…日本は3位
- 2023/10/12 9:29
- ツーリズム
9月上旬から5夜にわたってマカオ半島南部のマカオタワー沖海上で開催された第31回マカオ国際花火コンテストが10月11日にフィナーレを迎えた。
マカオは20世紀中頃に花火及び爆竹製造業が栄え、その保護と伝承を目的として1989年にマカオ国際花火コンテストがスタートした。通常の花火大会と異なり、国・地域を代表して出場する花火製造メーカーによる作品の美しさを競うコンペティション形式を採用しているのが特徴。
同コンテストは秋の恒例イベントとして定着しているが、コロナ禍で3年間にわたって中止を余儀なくされ、今年は4年ぶりの復活開催となり、大きな注目を集めた。出場チームは10チーム(各夜2チーム/午後9時及び午後9時40分開始)で、打ち上げ順にオーストラリア、スイス、オーストリア、ロシア、フィリピン、日本、中国、ポルトガル、英国、ドイツ。
コンテストを主催するマカオ政府旅遊局(MGTO)は全チーム打ち上げ終了後の10月11日夜、結果発表及び表彰式をマカオタワーで行った。優勝は英国のMLE Pyrotechnics Limitedに。2位は中国の慶典煙花公司、3位は日本の丸玉屋小勝煙火店(東京・府中市)。それぞれ、賞金として1万米ドル(日本円換算:約149万円)、6000米ドル(約89万円)、4000米ドル(約60万円)を獲得した。
日本チームは2大会連続優勝を逃したが、今大会まで優勝9回、2位6回、3位3回を誇る強豪として知られる。丸玉屋小勝煙火店としては4大会連続出場で、今大会での3位のほか、29回大会で2位、2016年の第28回大会と1993年の第5回大会で優勝、2007年の第19回大会で3位という好成績を残している。
MGTOの程衛東局長代理は表彰式のスピーチの中で、4年ぶりの復活となった今大会は悪天候による打ち上げスケジュールの変更があったものの、無事に終えることができたとし、市民と観光客に素晴らしい花火鑑賞体験を提供するとともに、ナイトエコノミー推進の助力にもなったと述べた。