マカオの2023年9月の対外商品貿易統計…輸入が2ヶ月連続マイナス、カジノ用品輸出は大幅増

 マカオ政府統計調査局は10月30日、今年(2023年)9月の商品貿易統計を公表。

 今年9月の貨物輸出総額は前年同月から16.5%増の11.6億パタカ(日本円換算:約216億円)。再輸出は17.8%増の10.1億パタカ(約188億円)で、ダイヤモンド製ネックレスと香水がそれぞれ3.6倍、2.9倍増だった一方、機械設備・パーツと酒はそれぞれ55.2%、53.5%減に。マカオ製の商品の輸出は8.1%増の1.5億パタカ(約28億円)となり、このうち医薬・有機化学製品と衣料がそれぞれ64.5%、56.6%増、銅・同製品は48.7%減。貨物輸入総額は6.9%減の118.6億パタカ(約2204億円)で、2ヶ月連続マイナス。このうち香水、携帯電話、コスメ・スキンケア製品がそれぞれ52.8%、42.6%、38.5%減だったが、カジノ用品とゴールド製ネックレスはそれぞれ5.5倍、30.1%増。単月の貨物貿易赤字は107.0億パタカ(約1989億円)。

 今年1〜9月累計の貨物輸出総額は前年同時期から6.1%減の95.1億パタカ(約1767億円)。内訳は再輸出が3.1%減の83.5億パタカ(約1552億円)、マカオ製商品の輸出が23.4%減の11.7億パタカ(約217億円)。貨物輸入総額は3.5%増の1058.0億パタカ(約1兆9663億円)。貨物貿易赤字は前年同時期から41.8億パタカ(約777億円)増の962.8億パタカ(約1兆7878億円)。

 今年1〜9月の輸出先別では、中国本土が28.7%減の6.9億パタカ(約128億円)、香港が10.4%減の69.8億パタカ(約1297億円)、米国が27.7%減の3.6億パタカ(約67億円)、EUが16.7%減の1.2億パタカ(約22億円)。品目別では、紡績品・衣料が28.0%減の10.3億パタカ(約191億円)、非紡績商品が2.5%減の84.8億パタカ(約1576億円)。

 輸入品の原産地別では、EUが1.1%減の339.3億パタカ(約6306億円)、中国本土が4.7%減の293.0億パタカ(約5446億円)。輸入元別では、香港が0.3%減の859.2億パタカ(約1兆5969億円)、中国本土が20.9%増の151.8億パタカ(約2821億円)。品目別では、消費財が7.5%増の806.1億パタカ(約1兆4982億円)。このうち食品・飲料が181.7億パタカ(約3377億円)、ゴールド製ネックレスが108.3億パタカ(約2013億円)で、それぞれ32.9%、55.2%増。一方、コスメ・スキンケア製品は34.1%減の98.3億パタカ(約1827億円)。このほか、燃料・潤滑油は12.2%増の53.1億パタカ(約987億円)、建築資材は6.0%増の22.5億パタカ(約418億円)、携帯電話は56.1%減の36.5億パタカ(約678億円)に。

 今年1〜9月の対外商品貿易総額は前年同時期から2.6%増の1153.1億パタカ(約2兆1431億円)。

マカオ半島中心部の町並み(資料)-2019年9月、ポンテ16にて本紙撮影

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