広東省からマカオへの給水価格が6.9%値上げに…マカオ政府は水道料金据え置き方針

 マカオ政府海事水務局(DSAMA)は11月9日、同月8日に同局と広東省水利庁との間で給水協定の更新を行い、広東省からマカオへの給水価格が上昇することになったことを明らかにした。

 同局によれば、広東省からマカオへの給水価格は協議に基づき3年ごとに見直しが行われ、主に消費者物価指数を参考に決定されるとのこと。今回の補充協議では、2023〜2025年の1立方メートルあたりの給水価格が2.77人民元(日本円換算:約57.5円)に決まり、現行の2.59人民元(約53.7円)から6.9%上昇という。

 同局はマカオの水道料金について、これまで2〜3年ごとに調整し、直近の調整は2016年だったが、アフターコロナの経済状況を考慮し、マカオ政府として水道料金を据え置く方針を示し、給水コストの上昇に伴い、政府の水道料金に対する補助支出が増える見通しとした。なお、政府の昨年(2022年)の水道料金補助支出は約2.3億パタカ(約43億円)で、家庭用水道料金を例にすると、水量ランク1段階目の1立方メートルあたり料金のうち43%が政府による補助分とのこと。

 マカオは水の供給を広東省に依存しており、主な水源は西江磨刀門水道の取水口と珠海南系統ダム群となっている。

マカオ側と広東省側の代表者による給水協定署名式の様子=2023年11月8日(写真:DSAMA)

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