マカオ政府、不動産市場の抑制策を一部緩和へ

 マカオ政府は来年(2024年)から不動産市場の価格高騰抑制策として講じてきた措置の一部を緩和する計画という。

 マカオ行政会は11月10日に会見を開き、これに関する法案をまとめたことを明らかにし、立法会での審議を経て来年1月1日に施行される見通し。

 具体的には、銀行のローン返済能力評価を満たすマカオ居民(マカオ居民IDカード保有者)について一般住宅物件の融資比率を物件価格の最高7割、公共住宅では9割とするほか、マカオ居民が2軒目の住宅物件を購入する際の5%の不動産取得税を追加しないが、3軒目以降では10%を追加するとした。

 マカオ行政会広報官でマカオ政府行政法務庁の張永春長官は会見において、目下のマカオにおける不動産市場及び経済情勢の新たな変化を総合的に判断した結果、政府として不動産需給管理措置の適切な緩和を実施し、マカオ居民の住宅買い替え需要、住宅環境の改善の要望に条件が整ったとの考えを示した。

高層マンションが建ち並ぶタイパ新城区の町並み(資料)=2023年10月本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局は11月21日、他人の身分証を使用してカジノへ入場した上、賭博で獲得した得たポイ…
  2.  冬のマカオの街を美しく彩る毎年恒例のイルミネーションイベント「ライトアップマカオ2024(中国語…
  3.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は11月21日、今年(2024年)10月の訪マカオ外客数(…
  4.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営する澳門輕…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun