マカオ、2023年3Qの旅客総消費が対前年576%増の約3680億円に…コロナ前同時期を約3割上回る
- 2023/11/17 9:44
- ツーリズム
マカオ政府統計調査局は11月16日、今年第3四半期(2023年7〜9月)及び上半期の旅客消費調査(ギャンブル消費を除く)結果を公表。
今年第3四半期の旅客総消費額はインバウンド旅客数が前年同時期821.3%増と急回復したのに伴い、同576.7%増の196.0億パタカ(日本円換算:約3680億円)となった。コロナ前2019年同時期との比較でも28.9%増。内訳は宿泊を伴う旅客が前年同時期から540.4%増の168.6億パタカ(約3165億円)、日帰り旅客が938.5%増の27.4億パタカ(約514億円)。今年第1四半期から第3四半期までの累計旅客総消費額は前年同期から290.3%増、2019年同時期からも8.8%増となる520.6億パタカ(約9774億円)に。
今年第3四半期の旅客1人あたりの平均消費額は前年同時期から26.6%減、2019年同時期から54.4%増の2366パタカ(約4万4420円)。内訳は宿泊を伴う旅客が前年同時期から29.3%減の4044パタカ(約7万5930円)、日帰り旅客が10.7%増の665パタカ(約1万2490円)。今年第1四半期から第3四半期までの累計では、旅客1人あたりの平均消費額が前年同時期から14.5%減、2019年同時期から64.9%増の2612パタカ(約4万9050円)。中国本土旅客に限った1人あたりの平均消費額は前年同時期から14.8%減の2711パタカ(約5万0910円)。香港及び台湾旅客については、それぞれ1263パタカ(約2万3720円)、2266パタカ(約4万2550円)。
また、今年第3四半期の旅客消費の44.3%をショッピングが占め、以下は宿泊の29.3%、飲食の20.1%と続いた。旅客1人あたり平均のショッピング消費額は前年同時期から49.7%減の1048パタカ(約1万9680円)で、主な購入品目として土産用食品が258パタカ(約4840円)、化粧品・香水が234パタカ(約4390円)、ジュエリー・腕時計が197パタカ(約3700円)。
渡航目的別の旅客の1人あたり平均消費額では、MICE参加が最も多い5072パタカ(約9万5240円)で、前年同時期から31.4%増。以下、出張が66.7%増の2840パタカ(約5万3330円)、親族訪問が33.9%増の1510パタカ(約2万8350円)で続いた。一方、リゾートステイは51.2%減の2848パタカ(約5万3480円)、トランジット旅客は86.1%減の318パタカ(約5970円)。
このほか、旅客による満足度評価結果については、カジノ施設(82.2%)と旅行社(80.9%)が前の四半期からそれぞれ1.1ポイント、10.9ポイント上昇。公共施設(86.0%)、公共交通(72.4%)、観光スポットの充足(68.5%)については、それぞれ2.5ポイント、5.5ポイント、6.2ポイント下落。