マカオで就労するフィリピン人ら外国人4人が違法薬物密売や使用などで逮捕

 マカオ司法警察局は11月17日、違法薬物の密売、加工、使用、マネーロンダリングなどに絡みフィリピン人の男3人とタイ人の女1人の計4人(20〜30代)を逮捕したと発表。全員マカオで就労しており、職業は密売側がダンサーとジムインストラクター、買い手側が清掃員とホテルレセプション員とのこと。

 同局によれば、マカオ半島中区一帯のナイトスポットで違法薬物の密売が行われているとの通報を受けて内偵捜査を進める中、フィリピン人の密売人の男の身元特定に成功し、この人物の行動を追っていたところ、男が外出先でタイ人の女と接触。違法薬物の取引を行った可能性があるとして職務質問を実施し、2人の所持品の中から合計5.25グラムのアイス(覚せい剤)が見つかったという。

 その後、密売人の男の住むフラットを捜索し、男の部屋からアイス6.7グラム、調製済みコカイン(クラック)3.98グラム、コカイン11.38グラム、搖頭丸(幻覚剤/合成麻薬)14粒、ミダゾラム(向精神薬)2粒、LSD(幻覚剤/合成麻薬)1片、調製器具、違法薬物密売で得たとみられる現金約2万パタカ(日本円換算:約37万円)を発見。また、同じフラットの中に別のフィリピン人の男2人(密売側と買い手側)がおり、このうち1人(密売側)の部屋からアイス2.89グラム、調製済みコカイン4.03グラムが発見された。

 同局の調べに対し、4人全員が違法薬物の使用習慣があること認め、密売側のうち1人が違法薬物の外地からの仕入れ、コカインの調製、密売、もう1人が密売による売上の処理をそれぞれ担当していたという。

 同局では、押収した違法薬物の末端価格は約30万パタカ(約561万円)相当により、密売人はこれまでおよそ3ヶ月にわたって活動していたとみられるとし、違法薬物の入手ルートについて捜査を継続中とした。

マカオ司法警察局が公開した証拠品(写真:マカオ司法警察局)

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