国際学習到達度調査PISA、マカオが数学的リテラシーで世界2位に

 OECD(経済協力開発機構)は12月5日、世界81の国・経済体の15歳、約69万人を対象として2022年に実施したPISA(国際学習到達度調査)の結果を公表。

 マカオは数学的リテラシーが552点、科学的リテラシーが543点、リーディングリテラシー(読解力)が510点と顕著なパフォーマンスで、それぞれ世界順位は2位、3位、7位に。このうち数学的リテラシーについては、PISA参加以来最高の成績だった。なお、3分野ともシンガポールがトップ(各国・経済体のランキングは別表参照)。

マカオ政府教育青年発展局によるPISA評価結果報告記者会見=2023年12月5日(写真:DSEDJ)

 マカオ政府教育青年発展局(DSEDJ)によれば、今回のテストにはマカオの46校から4384人が参加したとのこと。

 DSEDJの龔志明局長は5日午後に開いた会見において、今回の調査でマカオの基礎教育制度が一貫して高い質と公平性を保持するとともに、学生の社会・経済的立場によって学習パフォーマンスに大きな差が生じないよう学校が質の高い教育環境を提供することを支援する教育基金の最適化を続けており、マカオの学生の基準レベルが世界トップクラスであることが示されたとの見方を示した。

 PISAはOECDが国際研究のため3年に一度実施しているもの。

PISA 2022の(左から順に)数学、科学、リーディングリテラシーの上位15位の平均成績表(図版:DSEDJ)

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