マカオ、新規住宅ローン承認額が2ヶ月連続減…2023年10月

 マカオ金融管理局が12月12日に公表した今年(2023年)10月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向けが2ヶ月連続減、商業不動産向けは2ヶ月ぶり増加に転じたとのこと。

 今年10月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から24.8%減の8.8億パタカ(日本円換算:約159億円)。このうち、マカオ居民(=マカオ居民IDカード保有者)向けが前月から24.3%減の8.7億パタカ(約158億円)で、全体の98.3%を占めた。非居民向けについても1500万パタカ(約2.7億円)まで減少。直近3ヶ月でみると、今年8〜10月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は11.7億パタカ(約212億円)で、同年7〜9月との比較で8.3%減。

 新規商業物件向けローン貸付承認額は1.1%増の11.5億パタカ(約208億円)。このうち、マカオ居民向けが前月から20.7%増の11.3億パタカ(約205億円)で、全体の98.6%を占めた。非居民向けについては1600万パタカ(約2.9億円)まで減少した。直近3ヶ月でみると、今年8〜10月の月次平均値は19.3億パタカ(約349億円)で、同年7〜9月との比較で16.8%減。

 今年10月末時点の住宅ローン融資残高は期内に多くの大口融資が完済されたことを受けて前月から0.3%減、前年同月から2.8%減となる2310.8億パタカ(約4兆1836億円)。マカオ居民が占める割合は95.5%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から0.3%減、非居民向けについては0.2%増。

 商業物件向けローン融資残高は前月から0.2%減、前年同月から2.3%減となる1603.2億パタカ(約2兆9025億円)。マカオ居民が占める割合は93.4%。商業物件ローン融資残高はマカオ居民向けが前月から0.1%減、非居民向けが0.4%減。

 今年10月末締めの住宅ローン延滞率は1.0%で、前月から0.1ポイント上昇、前年同月から0.5ポイント上昇。商業物件向けローン延滞率は2.5%で、前月から0.3ポイント、前年同月から1.7ポイントのそれぞれ上昇。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2020年7月本紙撮影

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