2023年のマカオは観測史上3番目の暑さに…大晦日も24.6℃

 マカオ政府地球物理気象局(SMG)は12月31日、2023年の天気レビューを発表。

 2023年のマカオの年平均気温は23.3℃(大潭山観測所のデータ、以下同)で、平年値(1991〜2020年の30年間平均、以下同)を0.5℃上回り、気温観測データのある1952年以来で3番目の暑さだった可能性が非常に高いとした。最高気温は7月15日に記録した36.6 ℃、最低気温は12月22日に記録した6.4 ℃。また、10月に記録した35.2℃は同月として観測史上最高に。

 2023年の酷暑日(33℃以上)の日数は32日で平年値だったが、熱夜(28℃以上)の日数は15日で平年値より3.5日多かった。一方、寒冷日(12℃以下)は26日で、平年値より13日少なく、2月の寒冷日がわずか1日となり、観測史上2番目の少なさに。SMGでは、熱夜の増と寒冷日の減のいずれも温暖化のシグナルとの見方を示した。

 2023年にマカオへ影響を及ぼした台風の数は5個。このうち3個で台風警報シグナル「8」以上を発令。9月初旬の台風9号(国際名:サオラー)については、7年ぶりのシグナル「10」発令となった。1968年から2019年までの49年間でシグナル「10」が発令された回数は4度しかないが、2017年以降はすでに4度の発令があり、極端な天候が出現する機会が増えている傾向にあるとした。

 2023年の全年総雨量は2176.8ミリで、ほぼ平年値の正常範囲。降雨日の数は126日。年間の赤色豪雨警報の発令回数は4回、このうち9月8日の発令時間は11時間50分に及び、2020年9月1日に新シグナル分類を導入して以来、2番目の長さだった。また、10月の降雨量は降雨量観測データのある71年来で3番目の多さで平均値の4倍に相当する295.4ミリとなり、10月9日には年間の単日最高雨量となる231.6ミリを記録した。

 2023年の総日照時間は1939.2時間で、ほぼ平年値だがやや多め。蒸発散量は810ミリで平年値だった。

 なお、大晦日(12月31日)も気温が上がり、最高気温も24.6℃を記録。観測史上3番目に暑い大晦日となった。

夏の猛暑の中で写真撮影を楽しむインバウンド旅客の姿(資料)=2023年8月、マカオ半島東望洋新街にて本紙撮影

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