マカオ警察、密航ほう助の疑いで中国人の男1人逮捕

 マカオ司法警察局は1月2日、同月1日に密航ほう助の疑いで中国人(中国本土居民)の男1人を逮捕したと発表。

 同局によれば、澳門海關(マカオ税関)が前月(2023年12月)2日にコロアン島・荔枝碗地区の沖合で密航船を摘発した際、船内に操縦者の男とマカオからの密出境を準備していた男の計2人=いずれも中国人(中国本土居民)=を発見したが、別の犯罪組織のメンバーがマカオに潜伏している可能性が浮上したとのこと。

 その後の捜査を経て、マカオ側で密航者を支援していた人物を特定し、12月2日に上述の密航者を現場まで案内し、船に乗せていたことが判明。男はその後すぐにマカオを離れていたが、12月29日に再び關閘イミグレーションからマカオ入りしたことがわかり、同局が1月1日にコタイ地区のカジノ施設で身柄の拘束に成功したという。

 被疑者は同局の調べに対し、これまで3回にわたって犯罪組織の指示に従い密航者を支援し、1人あたり2000人民元(日本円換算:約4万円)の報酬を受け取っていたなどと供述。同局では、被疑者が犯罪組織の幹部の1人とみており、組織犯罪、密航(不法入境)及び不法滞在ほう助の罪で検察院する方針とした。

警察が公開した密航ほう助事案の証拠品(写真:マカオ司法警察局)

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